個性を育てる幼児の教育とは?カナダで実践される自己肯定感を高める教育方針

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カナダの幼児教育、日本と違う点は?保育園の仕組みの違い

【 日本とどう違うの?カナダの保育園や家庭での教育方法】

「三つ子の魂百まで」という言葉があるように、幼児期は人生をスタートさせる上で大事な教育時期と言えます。自分の子供にできるだけ豊かな経験をさせたい、良い教育を与えたいと思うのはごく当たり前のことですよね。

自宅での教育、保育園や幼稚園様々な選択肢がある中で、子供の良さを精一杯伸ばしてあげたい。

自己肯定感が高いと言われる海外ではどういった幼児教育が行われているか気になりませんか?

今回は日本の保育園、カナダの保育園の両方を経験した筆者が個性を生かし自己肯定感を高めるカナダの幼児教育について紹介したいと思います。

まず最初にカナダでの幼児教育の選択肢について紹介します。

・家庭保育
・デイケア、(保育園)
・幼稚園(キンダーガーテン)

州によって異なりますが、カナダの義務教育は6歳ごろから始まります。幼稚園は1年間、小学校に併設されており5歳ごろに通うのが一般的です。

それ以前に子供を預ける場合は、デイケアという保育施設になります。

幼稚園は義務教育の一環なので費用はかかりませんが、保育園の保育料は非常に高額で州政府から補助が出る場合もまります。

カナダでは子供を義務教育のファーストステップのキンダーガーテンまで預けずに家で見るということも多くあり、5歳の時に初めて集団生活を始める子供もいます。

また教育方針や、保育方法は施設によって大きく違うので、親の選択でどのような教育方針をとるかを決める形になります。

「〜歳までに〜できなければならない」という基準はなく、親が良いと思う環境で、大切だと思うことを学ばせるのが大きな特徴です。

幼児の個性や違いを尊重!個々に合わせた保育方法とは?

カナダの保育園では基本的に給食はなく、午前と午後のスナックとランチを毎日持参します。

食べるもの、量、お昼寝の時間も子供によって違いますし、登園や帰宅の時間もバラバラ。個々の体力の違いや文化の違いを考慮して、みんなが同じに様にする必要はないという考え方です。

保護者の教室への出入りも自由で子供を迎えに行くと他の子のお母さんが教室で一緒に遊んでいたり、授乳している姿を見ることもありました。

移民も多く多国籍なので、肌や髪の色も個性があります。クラス分けも、きっちりと学年で分けられているわけではなく、乳児クラス、幼児クラスとざっくり分けられていました。

お昼寝が必要なくなった子は上のクラスに行ったり、活動内容によってはクラスを行き来したり、子供に合わせた柔軟な対応がされます。

例えばみんなで工作をしたり、水遊びをしていても、参加したくない子は参加しないという選択が取れるのが印象的でした。 

 カナダの幼児教育 | 保育園や幼稚園ではいったい何を学ぶ?

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では実際に保育園では何を学ぶのでしょうか。いわゆる幼児教育である、勉強や知識をつけることは可能なのでしょうか。

こちらは園によって、勉強に力を入れているところもあれば、遊び中心のところもあるので一概には言えませんが、息子の園では、アルファベットや数字、曜日や月、基本的な工作、自然、動物、災害のことなど大変多くを学んできました。

月ごとにテーマが決められて、宇宙について知識をつけてきたり、歌もたくさん歌って、私が知らないことも教えてくれました。

日本と違うと感じた点は、自分の気持ちを表現し伝えることを繰り返し練習するということです。

嬉しい、悲しい、怒っている、ワクワクしているなどの気持ちを色で表現したり、子供同士でトラブルがあったときにも、どんな気持ちなのか、なぜそうしたのかを聞く先生の姿。

ポジティブなことを伝えるだけではなく自分はどのようなことをされると嫌なのか、何が嫌いなのか、どうしてやめて欲しいのかを相手に伝える練習をします。

またそれぞれの子供が好きな遊びを尊重し、好きなことをどんどんさせて伸ばしてあげる。子供が自分は何が好きなのかが明白になり、勉強だけでなく遊びでもとても褒めてくれます。

そして、親が迎えに行くと子供の前で、先生が子供を褒めます。

また外遊びが多く、毎日のように園の外に出かけていたのも印象的でした。雨の日は水たまりで遊び、雪が降る寒い日も先生も一緒に走り回る。それも、遠足のように全員が必ず参加するのではなく、子供自身の意見が尊重されているようでした。

カナダの保育園における幼児教育では、共同生活や社会性を重視するのではなく、子供自身の気持ちやペースを大切に個々が好きなこと、得意なことを伸ばすというの特徴です。

 結局のところカナダの幼児教育ってどうなの?

【カナダの教育水準は?】

さて、個性を伸ばすカナダの幼児教育。義務教育が始まるまでは、子供によって学びの差が大きいので、いざ小学校が始まると社会性、学習能力に差が出ます。6歳の段階では日本の子供たちが当たり前にできることもカナダの子どもに求めることはできません。

しかし、カナダの教育水準は世界でもトップレベル!最初はスタートラインの違う子供達が、それぞれの良さを生かしながら、学校のルールや競争に縛られることなく好きなことに没頭する。

誰かにやらされるのではなく、自分の考えで選択することを幼児のうちから自然に学ぶため、学習に対する意欲も高いのです。

【日本でも活かせる?カナダから学ぶ幼児教育法】

自己肯定感を高め、個性を伸ばすカナダの幼児教育。日本でも取り入れることができるでしょうか?

保育園や、幼稚園でカナダと同じように自由にのびのびと子供を野放しにするのは難しいですよね。

家庭ではどうでしょうか。例えば年齢のわりに他の子に比べてできないことばかり目につきませんか?この年ならこれができるはず!うちの子はまだ字も読めない。や、いつまで経っても甘えてばかり。などと不安になりませんか?

できないことも個性の一つ。そして子供にはそれぞれできることがあります。好きなことがあります。お家ではそこに目を向けませんか?そして子供の楽しい!好き!という気持ちを尊重すると同時に、やりたくない、興味がない。ということも認めてあげることが大切なのではないでしょうか。