幼児教育とは
【 幼児教育とは幼児期におけるあらゆる教育のこと。特別な教育が必要なわけではありません】
幼児教育とは、幼児(1歳から6歳ごろ)の子供に対して行われる幼稚園や家庭地域など日常生活におけるあらゆる場面での教育のことをいいます。
教室や特別な幼稚園に通う必然性はなく、家庭で絵本を読んだり一緒にボール遊びをするのも立派な幼児教育です。
幼児期は、脳の発達や人間性の形成においてとても重要な時期というの耳にしたことがあるのではないでしょうか。
幼児教育にはどんな種類があるの?それぞれの特徴は?
プロに特別な幼児教育をして欲しいという方には、確立された幼児教育法を取り入れている保育園や幼稚園を選ぶのも良い方法です。代表的なものを4つご紹介させていただきますので、園を選ぶ際の参考にしていただければと思います。
子どもには自分で自分を教育し育てる力があるという考えを根底に、子どもの自発的な動きや興味、発達段階によって環境を整えることにより成長・発達を促す教育法。大人の役割は指示することではなく子どもの自主性を重んじ、やってみたいことをやりやすいような環境を整えることとされています。
自分の意思で行動できる人間へと育むことを目的とし、そのためには体・心・頭をバランスよく育てることが大切という考え方です。それぞれの発達には適した時期があり、幼児期に大事なのは健康な身体の発達のため手足をたくさん動かして遊ぶことで骨や筋肉の発達させます。テレビやゲームは、じっとして動かないことが多く情報も多すぎるため推奨されません。幼児期は吸収力が高いため、刺激を減らし落ち着いて安心できる環境を整えます。生活環境や生活リズムを整え、同じことを繰り返す安心が物事をやり続ける力のもとになります。
親の愛情を子どもにしっかり伝えることで、無限の可能性を引き出す「認めて、ほめて、愛して、育てる教育法です。また、右脳と左脳のバランスを保つトレーニングをすることで、子どもたちの可能性を引き出します。右脳は生まれてすぐは全開の状態ですが、成長により左脳優位になっていきます。天才的な働きをする右脳が開いている時期に指先の運動、暗唱、フラッシュトレーニングなどを行い活性化させます。
すべての子どもが天才であるという理念のもと、子どもの持つ可能性を引き出す教育法。子どもの「競争したがる」「真似をしたがる」「ちょっとだけ難しいことをしたがる」「認められたがる」4つを性質を大切にし、やる気を引き出していきます。また将来人間的にも経済的にも自立できることを目指し、生きるために必要な知識を自ら学ぶ力を育て、体をバランスよく動かすことで体の力を育み、さまざまな経験を積ませることでくじけずに乗り越えることのできる心の力を育てています。
それぞれ個性的な教育法ですが、園によってどの程度取り入れているのか異なりますので実際に話を聞いてご自身の考えに沿った園を選ぶのがよいでしょう。
家庭で無理なくできる5つのこととは?
特別な教育法を取り入れている園でなくてもたくさんのことを教えてくれます。家庭でも忙しい中でできることは限られますが、ちょっと意識するだけでできることがたくさんあります。
幼稚園や保育園に行けば先生おはようございます、さようならのなどの挨拶をすることは身についてきているかもしれませんが、家庭では意外と忘れがちです。朝起きたらおはようから始まり、いってきます、いってらっしゃい、ただいま、おかえり、いただきます、ごちそうさま、おやすみまで家庭でもたくさんの挨拶を家族で交わすことができます。挨拶はコミュニケーションの基本なので家でも外でもするのが当たり前の習慣にしておくとよいでしょう。
身の回りのことを自分でできることはとても大切です。お着換え、歯磨き、トイレ、ごはん、お片付け。時期が来ればできるようになることがほとんどですが、お片付けは大人がやってしまった方が早いし習慣になりにくいと感じています。そこでわが家ではその子専用のスペースをつくり、大好きなおもちゃは自分でそこにしまうことにしています。小さいうちは棚の一段や、引き出しひとつ。年齢に合わせて大きくしていきます。たくさんおもちゃを出して遊んだあとは、お片付けしようと誘ってもなかなかやりません。一番大好きなのはどれ?失くさないようにしまっておこう、と声をかけていくつか片付けてもらい、気分がのってくれば全部片付けてもらいますがそうでない場合は残りは大人が片付けてしまってもいいことにしています。
これが欲しい!これは嫌だ!と自己主張が激しすぎて手を焼くこともありますが、自分の意見を言えるのはとても大切なことです。今日の靴下はどっちにする?フォークとお箸どっちがいい?といったちょっとしたことから、仲良く遊ぶにはどうしたらいい?やママのお悩み相談までいろんな意見を聞いてみましょう。聞かれることで、自分の意見を持ちそれを伝える方法を学んでいくことができます。大人も子どもの言葉にはっとさせられることも多いですね。
キャンプに出掛けるのもいいですが、日常生活の中で「暗くなるのが早くなったね」「お月さまがキレイだね」「このお花もうすぐ咲きそうだね」「雲の形がかわいいね」「風が冷たいね」「葉っぱがなくなっちゃったね」などど見つけたこと感じた事を伝えるようにしましょう。そのうち子どものほうが見つけるのが上手になって、いろんなことを発見して教えてくれるようになります。家庭菜園を楽しむのもいいですがちょっと準備が大変、という方にお勧めなのが豆苗。クセのない味でスーパーで簡単に手に入ります。豆苗を買ってきて料理に使い、残った苗を容器に入れて水を入れます。毎日水を変えるとぐんぐん伸びて数日後には収穫できます。朝はまだ伸びてなかったのに、夕方には目に見えて成長してたりして子どもにもわかりやすく、収穫の喜びも味わえます。収穫した豆苗を一緒にお料理するのもいいですね。
小学生になるまでに数字やひらがなを書けるように!とまでは思いませんが、ある程度親しんでおくのは大事かなと思います。好きなおやつを2つ選んでね、と声をかけたり、階段を数えながら登ったり、出掛けた先のエレベーターで3のボタンを押してねとお願いしたりと、日常生活でも数字に親しむ機会はたくさんあります。文字は自分の名前や好きなものの名前から覚え始めるとスムーズです。ひらがなをいくつか覚えたら「ゆうくんのゆはどこにある?」と絵本や街中などで探すゲームをしたり、覚えたひらがなにまだ覚えてないひらがなを何枚か足してカルタ遊びをしてみるのもいいでしょう。
普段の生活でできる5つのことをご紹介しました。
どれも簡単なものばかりですが、普段の生活に何か意識して変えることはなかなか大変な場合もあります。無理強いせず子どものペースに合わせて試してみてください。
幼児教育がもっと楽しくなるヒント
【有料級の教材が無料でプリントアウトできる】
数字に興味を示してきたからドリルでもやらせてみようかな、塗り絵を買って鉛筆を持つ練習から始めようかなと思うこともありますよね。
買ってみて夢中で取り組む場合もあるのですが、数ページやって途中で飽きてしまったり、ドリルなのにぐちゃぐちゃに塗りつぶされたりしてしまうこともありますよね。
子どもには子どものルールがあるので、せっかく本人なりに取り組もうとしていることを注意してやる気がなくなってしまうのも困りものです。
本人のやりたいことできることにぴったりの教材を見つけられるといいのですが、やらせてみないとわからない部分もあり難しいものです。
そこで私がお世話になっているのが「ちびむすドリル」というサイトです。
幼児から中学生までの教材がプリントアウトでき、幼児の場合、迷路・ぬりえ・点つなぎ・間違い探し・はさみやのりを使った工作などたくさんの種類があります。
【子どもと一緒に楽しく遊べればそれで充分】
幼児教育と聞くと何か特別なことをしなくちゃと気負ってしまう気持ちもわかります。
一生に一度しかない重要な時期だといわれるとなおさらですが、大事な時期だからこそ余裕をもって子どもと一緒に楽しく遊ぶことができればそれが一番の幼児教育だと思います。
子どものためにあれもしなきゃこれもしなきゃと考えてしまいがちですが、まずはママやパパ、そばにいる大人がゆっくり休んで心と体の疲れをとることが先決かもしれません。
自分の中で抱えこみすぎているものはありませんか?夜は眠れていますか?人にお願いできることはありませんか?まじめな方ほど自分自身を追い込んでしまいがちです。