幼児を事故から守る~安心安全の子育てに向けて~

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幼児の事故を未然に防ぐには

【 子育てで体験するヒヤリハット】

子育てをしていると、誰にでも必ずヒヤリハットな事起こりますよね?

今回は私が体験したヒヤリハットをお伝えすると共に、その後どうしたか、どうやったら未然に防げたのかを考えたいと思います。

誰しもはじめての育児の中で、起きて欲しくて起こる訳ではない事故、その全てを回避する事は現実的には難しいのかもしれません。

それでも、子育てでどんな事が起こりうるのか、話に聞いて頭の片隅に置いておくだけでも、親の少しの注意や日々の声かけで、被害を最小限にする事が出来るかもしれません。

その為に、私がヒヤリハットした経験を知って頂くことで、皆様の育児のヒントになり、少しでも安心安全な子育てが出来ると良いなと思います。

幼児の”飛び出し”による事故を防ぐ

1つ目のヒヤリハット体験は、”子どもの飛び出し”です。

歩けるようになったけれど、手を繋ぎたがらない1歳児の頃には特に外に散歩に出るのも億劫な気分になったものです。それでも、振り返ってみればこの時期はまだまだよちよち歩きで、大人が走れば危険回避に間に合いました。

私が実際にヒヤリハットしたのは歩道を認識し始め、走るのも速くなって来た幼稚園入園前3歳の頃です。

それまでは嫌がろうとなんだろうと外では手を繋いで歩くようにしていたのですが、もうすぐ幼稚園という頃、いつものスーパーへ向かう自宅近くの歩道を子どもと歩いていた私は、”いつもの道”そして”歩道”ということに気が緩み、走り出した我が子を止めずに少し後ろを歩いていました。

車道もそんなに車通りのある道でもなかったのと、きっと歩道が途切れた所で止まるだろうという私の慢心からです。

すると、私が子どもと2、3m離れた辺りで、向こうから住宅の壁に隠れて見えなかった車が走ってきました。

ふと息子を見るともう歩道が終わるのにまだスピードを落とさず走っています。

もう私が走り出しても息子に追いつかないし、車からは息子の姿が見えてない!私は大きな声で「止まって!」と叫びました。

自分でも驚くほどの大声でした。息子の方は、私が叫ばずとも止まるつもりだったようで、歩道の端っこで振り返り、私の大声にびっくりした様子でした。

結果的には何事もなく私がヒヤリハットして済んだ話ですが、こうやって事故は起こるんだと身をもって実感した瞬間でした。

この時幸いしたのは、息子がしっかり歩道で止まる事を認識してくれていたこと、そして私の声が届く距離にいたことだったと思います。

子どもが歩き始めるようになったら、歩道と車道を繰り返し教えること、出来る限り子どもに手の届く距離で歩くことが大切ですね。

我が家でもその後、外を歩く時は歩道であろうと荷物が多かろうと嫌がられようと、必ず手を繋いで歩きます。息子には手を離したり、走ったりして良いのは公園の中だけというルールを繰り返し伝えるようにしています。

子どもの成長と共につい気が緩みがちになる事もありますが、その都度この時の気持ちを思い返し、事故に合わないようしっかりルールを伝えていきたいと思います。

 幼児の”迷子”による事故を防ぐ

幼児 事故

2つ目のヒヤリハット体験は、”迷子”です。

家族でショッピングセンターへ行った際に、夫の母と息子にベンチで待っててもらい、夫とほんの10分その場を離れました。この頃息子は2歳くらいだったと思います。

戻ってくると、息子を探す義母の姿……ほんの一瞬目を離した隙にいなくなったとの事でした。どちらかというと注意深い義母ですので驚きましたが、迷子のほとんどがこの”ほんの一瞬目を離した隙”に起こっているのでしょう。

とりあえず見失った辺りを中心に探してみますが、見当たりません。近くの店員さんやインフォメーションの方にも小さい子どもが通らなかったか聞いてみましたが有力な情報は得られず…。

迷子の時心配になるのは、1人で外に出てしまわないか、そして知らない人についていってしまわないか、です。

そうでなければショッピングセンターにいる訳ですから見つかるはず!と心を落ち着かせ、とりあえず出口の方を気にしつつ通路を行ったり来たりして探しました。

10分ほど探し、だいぶ焦りが出て来たところで義母と戻ってくる息子の姿が見え、本当に安堵したのを覚えています。

迷子の真相は、息子の”かくれんぼ”でした。おばあちゃまを驚かせようとお店の商品の棚の裏に小さくなって隠れていたようです。見渡したくらいじゃ見つからない訳ですね……。

なかなか見つけてもらえないので、自分から義母に見つけてもらいに出てきたそうです。

この時は何事もなく、親のヒヤリハットな体験となりましたが、この時誰かに声をかけられてついていってしまったら?探す範囲がもっと広くて、息子も私たちを見失って探し始めてしまったら?

たまたまかくれんぼで済んだ迷子でしたが、見えないところで何が起こるかは分かりません。

それから息子にはしっかり見えるところにいるよう、繰り返し伝えるようになりましたし、私たち大人もより注意して息子を見ているようになりました。

この時実感したのは、迷子の時は基本、周りの協力を得るのが1番だと思います。

小さい子どもが1人で歩いていたら不自然ですし、善意で声をかけてくださる方もたくさんいると思います。どの辺りにいるのか把握するには、見ていそうな人に声をかけていくしかありません。

また、出来ればはぐれた場所で待つ人もいると、子どもとすれ違ってしまう可能性もなくなりますね。

そして、やはり子ども側にも迷子になった時どうするか繰り返し伝えていきたいです。

まずはその場を動かないこと、会えない時には店員さんに助けを求めること、知らない人に声をかけられてもついて行かないこと、など少し難しい内容にもなりますが、困った事が起きた時どうすべきか少しずつ学んでいって欲しいと思います。

大人が幼児の事故に対して出来ることとは

【幼稚園教諭の危険回避術】

それでは、たくさんの子どもたちを1人で見ている幼稚園の先生方は、危険回避の為どんな対策をしているのでしょうか。

まず、幼稚園という施設自体が危険が少ない場所である事はご存知かと思います。

子どもがいる時間帯はしっかり門に施錠していますし、関係者以外は立ち入り禁止ですので、仮に園内で迷子になっても必ず園内にいますし、車などとの事故に合う危険もありません。

保育室内もはさみなど危ない物は子どもの手の届かないところで管理し、保育者が部屋から離れる際は代わりの者がしっかり部屋の中の安全を見守っています。

だからといって、事故が全く起こらないかと言えばそういう訳ではありません。

廊下を走って転び頭を打ったり、園庭の遊具から落ちたり、食べ物を詰まらせたり、子どもたちの予測不可能な行動で事故が起こってしまう事はどうしてもあります。

それでもそうした事故が少しでも起こらないよう、先生方はその日行う活動に対して起こりうる危険や問題をあらかじめ予測して、未然に防ぐための声かけや対応、環境構成を考える、”指導案”というものを書いています。

子どもたちが安全に集団生活を行うためには、子どもたちにもしっかりルールを守ってもらう事が最低限必要です。

先生方はあらかじめ書いた指導案に沿って、事故が起きないよう遊具を遊び始める前にもハサミで製作をする前にもトイレに行く前にも、先に起こりうる事を予測して子どもたちに繰り返しルールを伝え、事故が起きないよう周りの環境を整えているのです。

例えば、”トイレに行って来て”と言ってから、廊下を走っている子どもに注意するより、初めから”歩いてトイレに行きましょう”と促した方が、走って転ぶ確率は低くなります。そうして事故を未然に防ぐ工夫をしているのです。

こうしたルールや声かけは、集団生活だからこそ子どもたちに伝わり、教えられる事も多くありますが、家庭でも工夫次第で応用出来るかと思います。

 

なんでもかんでも先回りして声をかける必要はありませんが、親の方が危険予測をしておく事で、何か起きた時に落ち着いて対処したり、子どもにも分かりやすい言葉で伝える事が出来るのではないでしょうか。

【もし事故が起きたら……】

最後に、もし家庭で事故が起きてしまった時……、皆さんは落ち着いて対処出来ますか?

私も含め、それはなかなか難しい事だと思います。それでも少しでも落ち着いた対処が出来るように普段から備えておく事は大事だと思います。

私は幼稚園教諭をしていた職業柄、毎年園内で行われる消防士の方の救命講習を受けていました。

この時に教えて頂く知識だけでも、家庭内で起きる子どもの怪我や窒息に対処する際に少しでも役に立つと思います。

一般の方でも、消防署で行われている救命講習に参加する事は可能ですし、子どもの心肺蘇生法や気道異物除去法などネットで調べれば絵と文字で解説されており、それに目を通しておくだけでも違うと思います。

24時間365日休む時間のない育児の中で、常に気を張って過ごす事はなかなか難しいですよね。

そんな中で大事な子どもの命を守る為、多少のヒヤリハットは経験しながらも、親として最大限出来ることをして親子共成長していけたら良いと思います。