びっくりする幼児の運動量!
【 普段の生活の中で向上する幼児の体力】
育児をしていると、日々の子どもの運動量には本当に驚かされます。
家の中でも公園でも、自分の体力を使い切るまで動き回り、疲れ切ってご飯中やお風呂でうとうとする子どもの可愛い姿を見ることもありますよね。
子どもたちは毎日たくさん動く事で少しずつ筋力をつけ、自分の体力を向上させ、成長と共に色々な動きが出来るようになります。
初めて歩けるようになった1歳から約5年、幼稚園の年長児は走るのはもちろん、縄跳びやとび箱、自転車、鉄棒まで出来るようになります。
その身体の大きな成長を、親も普段の生活の中で意識しながら手助けしていく方法をご紹介したいと思います。
幼児の年齢×1kmの散歩で運動能力向上を目指そう
まず”子どもと運動”について意識し始めるのは、子どもが歩き始めた頃ではないでしょうか。
それまでは外に出る時は抱っこやベビーカーだったのが、一緒にお散歩出来るようになり、大人も歩きたがる子どもたちと一緒にお出かけするのが楽しい時期だと思います。
よちよち歩きの赤ちゃんとのお散歩は危なっかしく、時間もかかる為、なかなか長い距離とはいかないと思いますが、よく推奨されている歩く距離は”年齢×1km”です。
1歳なら1km、3歳なら3kmということですね。
これは実際歩こうとするとなかなか難しい距離ですが、いつもは車や自転車で行くお買い物や習い事へ少し早く出発して散策しながら歩いていくと、楽しみながら意外と距離を稼げたりします。
もちろん途中で抱っこになったり、思わぬ寄り道で時間がかかったり、大人は大変な事も多いと思いますが……、毎日でなくても少し意識して歩いてみてはいかがでしょうか。
我が家は夫の仕事の関係で、息子が1歳で歩き始めた頃、車必須の地域に引っ越しました。
しかしその当時、私は完全なペーパードライバーで、なるべくなら車は使いたくなかった為、片道1km程度の徒歩で行ける範囲はベビーカーを押しながら子どもと歩いて行く事が多かったです。
そのおかげか、息子は3歳になった今でも年齢kmくらいなら一緒に楽しく歩けます。
ベビーカーに関しても、親としては便利なものではありますが、3歳になった頃には意識して使わないようにしました。
やはりあると子供は乗りたくなってしまいますし、子どもと一緒に歩いていると歩幅や速度を合わせる大人の方も疲れるので、スイスイ進めるベビーカーには大人もどうしても乗せたくなってしまいます。
ベビーカーを使わなくなってからは特に、急いでいるからといって子どもの事を引っ張って歩かないように気をつけています。
まずは親子で生活習慣を整えて幼児の運動能力を高めよう
こうして幼児期にめざましく成長する運動能力ですが、小学校で行われている全国体力テストの結果は、年々低下傾向にあるのはご存知でしょうか。
原因の1つとしてはやはり外遊びの減少が挙げられると思います。
昔は外遊びをする場所もあちこちにあり、周りの大人に見守られながら子どもだけで遊んでいても安心な世の中だったのに比べ、今では外遊び出来る場所の減少と共に物騒な事件も多く、子どもたちが安心して外で遊べる環境とは言えません。
また、家で遊ぶゲームの普及や中学受験をする子どもの増加なども、外遊び減少の要因となっています。
これらに関しては、日本全体の現代化に伴う変化であり、一家庭でどうこう出来る問題ではありません。それでも子育てする上で、子どもの運動能力向上の為に努力出来ることはあると思います。
例えば、まずは1日元気に過ごす為にしっかり3食ご飯を食べること、毎日少しでも身体を動かす事を意識し運動する習慣を身に付けること、夜更かしせず早寝早起きを心がけること。運動出来ないと感じる人はまず生活習慣を整えましょう。
そして、子どもが身体を動かす事が習慣となるよう一緒に外に出て身体を動かしましょう!
幼児に色々な運動体験を!
【身体を動かす習い事のススメ】
子どもの運動に関しては、外遊びの他に習い事も大きな影響を与えてくれると思います。
我が家でも小さい頃からスイミングと体操教室に通っていますが、どちらも家庭では出来ない運動体験をさせてくれています。
スイミングは生後6ヶ月頃から親子で入れるところも多いですし、スクールの数も多いので手軽に始められるのも魅力です。
水泳は全身運動ですので子どもの筋力やバランス感覚を養い、スポーツをする上での基礎的な体力の向上につながります。
また、息を止めて潜り自分の意思で呼吸する事で心肺機能の向上も期待出来、疲れにくい身体作りに最適です。
体操教室では、鉄棒やとび箱、マットなど、普段使わないような筋肉を使い、指先まで意識した繊細な動きが多く、子どもたちの身体の成長につながります。
自分で考えて意識した筋力を使うことが出来るようになり、家庭ではなかなか出来ない体験となっています。
【幼児の”挑戦する気持ち”を見守ろう】
最後に、子どもの運動能力を向上させる際に大事にしたい”挑戦する事”について考えたいと思います。
子どもが小さければ小さいほど、親としては新しい運動体験は心配になる事も多いと思います。
歩けるようになったばかりの子どもが走ったり、公園で高いところから飛び降りたり、ジャングルジムのてっぺんまで上ったり……子どもたちの挑戦に危険はつきものです。
しかし、その挑戦は子どもたちの成長に大きな意味を持ち、子どもたち自身が危険を回避していく能力も育んでいかなければなりません。
もちろん本当に危ない時には、必ず助けられる手の届く距離で、子どもたちの気付きになるような声かけをしながらですが、ときには大人が子どもの挑戦を見守ってあげることも大事にしていきたいですね。