幼児が遊びから学ぶ” 知育玩具 ”
【 知育玩具とは何か】
子どもたちは家庭や幼稚園、保育園でも、基本”遊び”を通して”学び”を獲得し、成長していきます。
その中でも、知育玩具は大人から見ても分かりやすく子どもの学びにつながる玩具の事で、遊ぶ事で子どもの色々な感覚を刺激し、高めてくれるものです。
どの玩具が知育玩具かという明確な決まりはありませんし、親が子どもの成長を願って買い与える玩具の事はどれも知育玩具と呼べるのかもしれません。
もちろん知育玩具としてわかりやすいのは、遊びながら色や形、数、文字を学べるものや、手先を使って遊び指先の器用さを養うものなどだと思います。
幼児におススメの知育玩具①~積み木~
まず1つ目は、どの子育て家庭にも1つはあるであろう”積み木”です。
積み木は形が単純で、使い方次第で何にでもなりうる点が様々な遊びに使いやすく、知育の観点からいうと主に空間図形の認識が育つ玩具の1つです。
色々な遊びに使えるという事は、子どもたちの想像力を養います。
例えば四角い積み木を横に並べて線路や道路に見立てたり、三角の積み木をおにぎりに見立てたりして、ほかの玩具と合わせて使うことが出来ます。
子どもにとっては積み木を並べる事、積む事、見立てる事、全てが刺激となり学びにつながります。
そして少し大きくなってくると、積み木の積み方は複雑になり、どうやって積むとバランスが取れるのか考えたり、作りたい形にする為にどこにどんな形の積み木が必要か考えたりして、この思考が空間図形の感覚を養っていきます。
見えるところだけではなく、土台となる部分にも見えない積み木がある事を知り、図形がどう成り立っているかを考えるからです。
こうした空間図形の感覚を養う玩具の1つに、ボーネルンドが発売しているマグフォーマーという玩具があります。
色々な平面の形のパネルを磁石でくっつけて立体的な物を作る玩具ですが、我が家の息子はこの玩具がとても好きでよく遊んでいます。
初めはホワイトボードに平面で貼って遊ぶところから、しばらくすると平面の形の上に更にパネルをのせて少しずつ立体的な形を作れるようになってきます。
3歳になる頃には自分が想像する乗り物などの形をどんどんパネルをくっ付けて再現出来るようになっていました。
積み木やマグフォーマーなどの玩具は、何もないところから自分の好きな形を作っていけるのが魅力です。
幼児におススメの知育玩具②~プラステン~
2つ目は、ニック社が発売しているプラステンという知育玩具です。
こちらは色々な色のドーナツ型のパーツを何本も立っている棒に刺して遊ぶペグさしの玩具です。
そもそも子どもたちは形をはめたりする動作が好きなので、まずは好きなようにドーナツの穴に棒を通すのを楽しみます。
我が子も初めのうちは棒に入れてひっくり返してばら撒く事を楽しんでいました。少しすると、色分けしたり、数を数えたりし始め、こちらは分かりやすく色や数の感覚を刺激してくれます。
こちらも積み木と同じ丸い単純な形の為、お金に見立てて遊んだり、並べて模様を作ったり、転がして遊んだり、色々な使い方が出来ます。
更にこちらの玩具は紐とサイコロが附属品でついており、ドーナツの穴に紐を通して紐通しとしても遊べたり、サイコロを使ってゲームをしたりする事も出来ます。
シンプルな玩具ですので、小さい頃から幼稚園児まで色々な遊び方を楽しみながら学べる息の長い玩具です。
幼児におススメの知育玩具③~楽器~
【耳の良い幼児に楽器の玩具を!】
3つ目は、楽器の玩具です。こちらも各家庭に1つはあるのではないかと思います。
おすすめは音階のある木琴やピアノですが、吹いたり叩いたり振ったりすると音が出るラッパや太鼓、鈴などももちろん知育玩具になります。
楽器の玩具に関しては、説明するまでもなく音感やリズム感を養うもので、音階が合っていなくても楽しく音を出して遊べると良いと思います。
自分が触れると音が出るという単純な仕組みは小さい頃から楽しめ、触れることで出る色々な音階の音が子どもたちの音感を刺激してくれます。
幼児期までの子どもはとにかく耳が良いので、楽器などの音が鳴る玩具は持っていて損はないと思います。
我が子も左手に木琴、右手に太鼓のバチを持って同時に叩き、指揮者のように自分の音楽を作って楽しんでいた時期がありました。
新しい幼児の知育玩具~プログラミング~
【新しい”プログラミング”の玩具】
最後に最近流行りのプログラミングの玩具について紹介したいと思います。
小学校でプログラミング教育が必修化された事で注目され始めた”プログラミング”ですが、大人でも内容はよく分かりませんよね。
私自身もパソコンに強い訳ではないので、内容はいまいち把握していません。しかし、今、玩具屋さんにはプログラミングを学べる玩具がたくさん置いてあります。
そこでどんな玩具があるのか、我が家でも試してみた物を少し紹介したいと思います。
我が家にあるのは、Gakkenが発売している”きかんしゃトーマスレッツゴー大冒険“と、バンダイが発売している”ころがスイッチ“という玩具の2つです。
トーマスの玩具の方が小さい子向けで、ボタンを押したり回したり、レバーを引いたりする事で、上る、転車台が回る、橋がおりるなどの決まった動きが起こり、小さなトーマスが道を進んでいくという玩具です。
“このボタンを押すと何が起こるか”を認識して操作する事がプログラミング教育の第一歩のようです。
息子はただただやり方を覚えて楽しくトーマスをぐるぐる走らせており、プログラミング教育としてだけではなく、手先の運動や論理的思考に繋がるおもしろい玩具だと思います。
もう一つの”ころがスイッチ”の玩具は、3歳の息子にはまだ少し難しい玩具ですが、親が一緒に遊んであげれば十分に楽しめます。
こちらはボールが転がる道を組み立てて、ボールが通る事で途中に色々な仕掛けが発動してボールを加速させたり飛ばしたりしてゴールまで辿り着くようコースを完成させる玩具です。
息子はまだ組み立てが難しいので、大人がコースを組み立ててボールを転がして遊ぶのを楽しんでいます。
それでも仕掛けを発動させるための仕組みを理解し、予め準備をしたり、うまく転がらない時にはどうしたらいいか一緒に考えたりしています。