幼児期のしつけはいつから?
【 言葉を理解する前から大人が行動で示すことが大切】
挨拶や食事のマナー、他の人の迷惑になることや危険なことなど幼児期に伝えておきたいことはたくさんあります。
実際に言葉って言ってわかるようになるのは2~3歳ごろですが、それ以前から親がきちんと挨拶をしたり、姿勢よく座って食事をする姿を見せておくことが大切です。
言葉を理解する前の危険な行為については、環境を改善することが大切です。
1歳の子にキッチンの刃物で遊んではいけないと言葉で伝えることも大切ですが、ゲートをつけてしまったほうが安心です。
わが家では1歳半ごろに椅子からダイニングテーブルに登ることが楽しくなってしまったため、食事中はベルト付きの子ども椅子に座らせ、食事が終わったら椅子を倒して物理的に登れないようにしてしばらく過ごしました。
幼児の命を守るために必ずしつけておきたいこと
マナーや他人へ迷惑をかけないことよりも、まっさきにしておきたいのが命を守るためのしつけです。
特に車の事故は大きな事故につながりやすいため、駐車場では手をつないで歩く、道路に飛び出してはいけないことは繰り返し根気強く伝えていく必要があります。
2歳頃はイヤイヤ期でもあり、手をつなぐのを嫌がったり手を振りほどいて走ってしまう場合もあります。
走っていくと車にドーンってぶつかっちゃうかもしれないよ、ぶつかったらお怪我して痛くなっちゃうよ、だから歩こうねとわかりやすく何度も伝えましょう。
幼児期にしつけておきたい感情表現の方法
お友だちを噛んだり叩いたりするのは、それだけ嫌なことがあったり悲しかった場合の感情表現なので大切なことではあります。
でも、嫌だった気持ちを叩いたり噛んだりして表現するのはいけないことで言葉で伝えることが大切だと教えることが大事です。
暴力をふるってしまったのには必ず理由があるはずなので、理由を聞いてそれは嫌だったねと共感してあげましょう。
例えばおもちゃを取られて嫌だったら、次からは「返してって」言ってみようかと子どもが言いやすそうなフレーズを教えてあげましょう。
ただ、返してと言っても返してくれるとは限りません。その場合は、もっと楽しそうなおもちゃを見つけてあげたり、そろそろおやつの時間にしようか等と言って気分を切り替えるのもいいと思います。
子どもを観察しているとそのうち知恵がついて、別のおもちゃで楽しく遊んでいるふりをして相手がそのおもちゃに興味を示したら交換して取り戻す、なんてこともするので面白いです。
幼児のしつけにストレスを溜めないために
【家ではリラックスできることが一番大事】
幼稚園や保育園の先生に聞くときちんとやっているのに、家では何もしないし兄弟げんかばかりしている、というのもよくある話です。
楽しく通っていても、園では子どもも気を張って過ごしているんだと思います。園では自分の荷物は自分できちんと片付けないといけないし、ルールもたくさんあります。
お友だちにも強く言えなかったりしてストレスが溜まることもあるので、家では兄弟に強くあたってしまうこともあると思います。
家でも園のようにきちんとしてくれたら嬉しいのが本音ですが、それだけ家が甘えられてリラックスできる場所なのは大切かなと思います。
大人は意識していなくても、子どもにとっては家のルールもたくさんあるはずです。
帰ってきたら手を洗う、家の中ではボール遊びしない、夜に大声は出さない、ドアは静かに閉める、電気はつけたら消す、食事中は席を立たない、などなど、、。
【しつけできるかは子どもの性格次第!人の目を気にしすぎない工夫を!】
よその子と比べたり、自分が母親としてどう見られているかばかりに意識がいくと子育てがしんどくなります。
しつけに関しても、一回言えば理解してくれる子もいれば何度同じことを言ってもわからない子もいます。
長女は言葉を理解し始めてからは、やめてということをすることはほとんどありませんでした。長男はそうはいきません。同じ親から生まれて、同じように子育てしててもです。
恐怖で子どもをコントロールする場合を除いて、うまくしつけたからできる、できないの違いではないと思います。
ただ、「それをしてほしくない。」と伝え続けることは大切かと思います。
良さそうな伝え方を知ったら試してみるのもいいと思います。