知っておきたい幼児の事故~よく起こる事故の詳細と予防法を解説~
【 幼児期の不慮の事故、危険を知っていれば事前に予防することができる】
実際に子育てをしていてヒヤッとした経験をされている方も多いのではないでしょうか?
幼児期の子どもの死亡事故、不慮の事故が最も多いことをご存じでしょうか?
じつは、幼児の事故は一見、突発的に見えますが、予防可能な事故が多いと言われています。
ここでは幼児期に起こりやすい事故と予防方法をご紹介します。予防できることを生活の中に取り入れ我が子を事故から守りましょう。
24時間子どもと一緒。大切な我が子に事故が起こらないように日々気を張っているのはとても大変ですよね。
とはいえ、気を抜いて大きな事故を招いてしまったら・・・と思うと気が抜けないことでしょう。
そんなときは、まずは親御さんが目を離しても安全な状況を作ることを気にしてみましょう。
幼児期の赤ちゃんに多い事故は?予防法を解説
1歳ごろまでの事故の多くは居間や台所など身近な場所で起こります。実際に起こりやすい事故を想定して事前に予防しましょう。
特に多い事故は、誤飲と窒息、転倒ややけどと言われています。
くすりやタバコ、コインや洗剤などの誤飲です。子どもの手の届かないところで管理してください。
また上のお子さんが食べ物を食べさせてしまい窒息するという事故も多いため注意が必要です。
寝返りが上手く打てない時期は、柔らかい布団による窒息、ベビーベットやソファーからの転倒も多く、人目につく場所で寝かせる、子どもの周りに被さる毛布や踏み台になるようなものを置かないことを意識しましょう。
つかまり立ちを始めたら、やけどに注意しましょう。熱いものに手が届かないようにする以外に、テーブルクロスや電源コードなども注意が必要です。
幼児期全般に多い事故は?回避できる方法を解説
歩き始めると子どもの行動範囲がグッと広がり、それとともに事故も屋内から屋外へと範囲が広がります。
全ての事故を親御さんが防ぐことは難しくなる時期、子ども自身に危険を察知する力を身に着けさせることを意識して過ごしましょう。
初めての場所に行く場合はまず親御さんが危険を想定することを癖にすると、事故を未然に防ぐことができます。
例えば公園で遊ぶ時、道路に近い遊具にいるときは道路側に親御さんが立つようにするだけで飛び出す危険を減らせます。
幼少期の事故、特に多いのは転落や溺れる、交通事故や窒息・やけどなどです。
一方、活発で好奇心旺盛な時期の幼児にとっては、高いところや水のあるところで遊ぶことが楽しい時期でもあります。
ベランダや浴槽周りに踏み台になるようなものを置かないようにしましょう。
海や川で水遊びをする場合、浅いところであってもライフジャケットをつける・もしくは目を離さないようにしましょう。
公園では遊びのルールや遊具の安全な遊び方を教えることが、事故を防ぐことにつながります。
また外出する際には手を繋ぐ、交通ルールをしっかり教える、周りの危険を例を出して説明することを意識しましょう(バイクや自転車を意識することなど)。
子どもに伝える際は「なぜそのルールが必要なのか。守らないとどうなるのか」をしっかり伝えましょう。
少し大きくなってからは親御さんが諭すのではなく、どうしてダメだと思う?ルールを守らないとどうなるでしょう?と問いかけて危険を察知する術を身につけるように促しましょう。
子どもは大人が思っているよりしっかりしているもので、他の場面でも自ら気をつける意識が芽生えます。
幼児期は事故回避とチャレンジのバランスがとても大切!
【事故を恐れてばかりでは成長を抑制してしまうこともある?】
事故が心配で、子どもの行動を抑制しすぎてしまっていませんか?
幼児期は好奇心旺盛で沢山のことにチャレンジしたい大切な成長の時期。事故を心配しすぎてチャレンジさせないでいると、子どもの経験値はアップしません。
多少の怪我は子どもの学びに繋がり、痛みを知ることは危険回避の力を身につけることに繋がります。
【大きな事故は事前に回避、小さな怪我は学びへと繋がるという心構えを!】
新しいことをチャレンジする時、失敗はつきものです。
それが怪我や事故につながってしまうと思うと不安になってしまうこともありますよね。事故は事前に予防する必要がありますが、小さな怪我は覚悟してみると子どもの能力はグッとアップします。
少し大変ではありますが、初めから抑制するのではなく、本人の気持ちを尊重してチャレンジさせてみることも大切です。
それ以上に大切なのは静止するタイミング!?
高いところに登りたいのであれば、身体に触れずとも「もしも」のときに備えて、子どもの下で構えの姿勢を取るなど見守ってみることが、子どもの能力を高めるために必要です。