あっという間に起こる幼児の事故
【 幼児と事故はいつも隣り合わせ】
子どもの身を守るのは保護者の責任です。日々の生活の中で幼い命を守ることは、当たり前のようで最も重要なことです。
転落、火傷、溺れてしまうなど想像するだけで背筋の凍るような事故が、実は大変身近にあり、そのような危険はいとも簡単に一瞬でやってきます。
今回は、私が息子を育てていて実際に体験したことから幼児の事故を防ぐにはどうしたら良いか、なぜ事故は起こってしまうのかを考えていきたいと思います。
実際に起こった幼児の事故。鍵の閉めだし
今、5歳になる息子が2歳になる前のことです。雨模様のその日、私は雨の強さを確認しようと玄関から外へ出ました。ドアが閉まったその瞬間、玄関にいた息子が中から鍵をかけてしまったのです。
家の中には息子一人、私は鍵を持っていませんでした。当時住んでいたマンションの鍵は、閉めるのは簡単で開けるにはつまみを押しながら回さなければならず、息子に開けることはできません。
なんどもドアを叩き声をかけますが、鍵を開けることができず息子は泣き出してしまいました。夫と連絡はつかず、週末で管理人さんはいない。
家の中はどうなっていただろう、お風呂の水は?キッチンにつながるドアは閉めていた?落ちてくるようなものはないだろうか?色んなことが頭を巡ります。
幸いケータイを持っていたので鍵屋さんをネットで調べました。
数十分後に鍵屋さんが到着するも特殊な鍵でなかなか開かず、結局、鍵を破壊することに!ものすごく大きな音が鳴り響き、息子は大号泣。
ようやく扉が開いた時には閉じ込められてから2時間が経っていました。
どうして幼児の事故は起こってしまうのか?事故を防ぐヒント
幼児は大人が思いもよらないことをします。そして、昨日までできなかったことが、今日はできるようになっています。
それでも、幼児の事故には必ずヒントがあると私は思っています。
今回の鍵の件であれば、息子はこの出来事が起こる少し前から、鍵に届くようになり閉めることができるようになっていました。
私はそれを知っていて、閉め出されれるかもしれないなと頭の片隅で思っていたのです。思っていたにも関わらず、ちょっとぐらいなら大丈夫と外に出てしまったのです。
幼児の事故が起こる前に、母親だけでなくきっと誰かがほんの少し気づいています。ふと「危ないな」と思っているのです。
一瞬、ほんの少しでも「これは危ないな」と思ったことは家族で共有することが大切です。
幼児の事故を未然に防ぐために大切な環境
【家の中をしっかり把握しておくこと】
鍵の閉め出しで痛感したのは、家の状況を把握することが非常に大切だということです。
風呂の湯を流したかどうか、落ちてくるものがないか、踏んで危ないものがないか、ドアは閉まっていたかなどなど、、。
親の目が届いていれば安全と思っていても、子供はいつ一人になるかわかりません。閉めだされたり、親が倒れてしまうかもしれません。
もし子供が一人になってしまっても、家は安全だ!と胸を張れる危機管理が非常に大切です。
【ちょっとぐらいなら大丈夫が事故につながる】
「ちょっとトイレに行くだけだから」「洗濯物をちょっと干しに行くだけだから」「お風呂の残り湯はすぐ使うから」と一瞬の気の緩みはありませんか?
一瞬でも子どもの命に変えられるものはありません。
ちょっとぐらいなら大丈夫だろう、と「〜大丈夫だろう」で行動するのではなくて、「〜危ないかもしれない」という意識で普段から気をつけておくことが大切ですね。